2009年6月29日月曜日

黒の帯揚げ

昨日黒の帯揚げの写真を載せたところ早速お叱りの声がありました。

しかし、日本の喪服で使う色とは時代と場所によって違います。 以前は白が使われていた時代や場所もあります。
今の日本における喪服の常識、および着物の常識はおもに戦後作られたものです。 いずれは時代と共に変化するでしょう。

明治の日本画家上村松園の美人画で薄い青磁色の着物に赤い帯、そして黒い帯揚げの女性がとても清らかに描かれております。もちろん喪服ではありません。 (著作権等いろいろあると思いますので写真を載せられないのが残念です)
むしろこの絵の主役は黒の帯揚げ。 きりりと着物および絵の女性を引き立てる引き立て役となっています。

着物は礼服だけではありません。まず衣服=ファッションです。 普段着物を着ない方々が戦後にがんじがらめに作ってしまった着物のルールとやらをふりかざし 表面上の事のみこだわった物言いをされるのは聞いていて気持ちのよいものではなかったです。

また、この着物の戦後ルールを守れないのは日本人では無い - アメリカかぶれした日本人が着物を着る資格は無いというご意見ですが 日本人だから着物を着ているのではありません
日本人以外でも着物が好きで着ている人を知っています。 むしろ着物好きな人は人種を問わずどんどん着て欲しいです。
 
最近は天然素材100%で出来た服はあまりお店にもありませんね。 その中で天然素材に全身をふわりとくるまれた着心地の良さ、また、デザインが変化しないので古い素材でも臆することなく使う事ができる経済性で発見した衣服が着物でした。  決して日本の文化を広めようなんて高尚な意思を持って着ている訳ではないのです。
好きだから衣服として着る。 それだけです。  

あと、一番大切なのは気持ちです。 Partyだったら、場を盛り上げたり、誰かをお祝いしようとする気持ちなのです。
何をどう着ていくのかは重要な事ではありません。

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