2012年10月29日月曜日

スーパーストーム

 スーパーストームのサンディがやってきました。 隣町は既に停電。 ここRomeの田舎ではまだ電気は通じています。

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ゼウスは怪我が化膿する事もなく元気で既に抜糸しました♪

怪我をした日以来デイケアはお休み。 
他犬に噛まれた訳でもなく爪?という説もどうもピンときません。 

数ヶ月前の傷もよく考えれば同じような傷で左右対称の同じ場所でした。 施設の何処かに釘か何か鋭く切れるものがあるのでは? と疑っています。 原因がはっきりと分かるまでは行く事を控えます。(もうこれで行く事は無いのかも!?、、とても残念!)

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アメリカで就職してシステムエンジニアとして働き始めた頃 医療保険、歯科保険 合わせて1ヵ月$350程払っていました。 日本でも働いていた時は厚生年金や保険等、いろいろとそのくらい給料から天引きされていたし 仕方が無い、、くらいに思っていました。

でもこの国の病院へ行く回数が増えるにつれてこの金額は妥当だと思えるようになったのです。 完全予約制なので待たされる事はほぼ無いし、診察を待っている間でも個室へ通されます。 個室と言っても壁が薄い事がほとんどなので隣りの部屋の会話が筒抜けだったりする事もありますけれど、、。(笑)
 
それでも日本のように人がたくさんあふれている待合室で長時間待たされた後 ○○さ~ん!と呼ばれてからやっと医師の居る診察室に通される事はありません。 
自分が待っている個室へ医師や看護師が現れます。 その為、外来専門の病院でもかなりの数の個室を確保しなければならず、スペースに余裕の無い日本では難しい事なのかもしれません。

加えて横柄な態度の医師や看護師にお目にかかった事はなし。説明も懇切丁寧で病院でいやな思いをした事は今まで一度もありませんでした。 ちょっと持ち上げすぎかもしれませんがこれが私の経験です。

なので1ヵ月$350払っていても妥当な金額だと思えました。 
しかし、当時の同じ職場の同僚で保険には入らない、、というツワモノも居ました。
払えないから保険に入らないのではなく、払いたくないから入らない訳です。 
新車をしょっちゅう買い換えたり旅行へ行くお金は払っても保険を払うのはもったいない、、という所でしょうか。

この選択が良いとはとうてい思えませんがそうのような選択も個人の自由として認められていたのがアメリカです。

オバマケアではこのような選択の自由は今後消滅。 それが良いと思うか悪いと思うかは一概には言えません。  
良いも悪いも自分次第。 人から押し付けられるのでは無く全てが個人の価値観に委ねられるのがこの国です。 


2012年10月13日土曜日

ゼウスの怪我

水曜日、ゼウスをデイケアから引き上げて夕食を作る前に勉強しようとすると後ろからペチャクチャとゼウスがお腹を舐める音が続いた。

あれっと思ってゼウスが舐めている辺りの毛を掻き分けて見てみると、、5センチくらい皮が剥けていてザックリと切れていました。 
直ぐ動物病院へ電話して直行。 7時まで診察しているので助かった。

VetTechに周りの毛を刈ってもらうと傷は深くないけれど皮が5センチ程広範囲で無くなっていた。 犬歯の通ったような噛み傷ではない。
いったいどうしたらこんな傷になるのだろう?と疑問でいっぱいです。
刈ってもらう時に、皮を多少引っ張るので痛くて暴れないように抱きしめていると鼻鳴きするかと思ったらブルブル震えていたゼウス。ふ~む、、この子は痛いと鳴くのではなくて震えるのか。

獣医さんが麻酔をかけ破けてぶら下がっている皮を切除し、傷を消毒してホチキスのような金属で12針縫いました。 そして抗生物質を2週間分。
麻酔から完全に覚めていないので帰宅しても車から降りる事が出来ずに車の中で立ち尽くすゼウス。 夫に手伝ってもらってやっと車から降ろす事が出来ました。

丁度夕食の時間です。 いつも私や夫がキッチンやリビングに居るとうれしくてうろうろするのがゼウスの行動パターン。 今日は出来るだけ興奮させずに静かに寝かせてあげた方が良いと思って夫に外食しに出かけようと言うと、、自分は心配だからゼウスの傍にいる。 こんな時にゼウスを置いて外食に出かけられるなんて冷たい女だ!

という返事。 ゼウスなんていらない!って何時も言っているくせになんだ、、実はこんなに思ってたんだ~、、と何だか逆に感動してしまいました。

Daddyは実はこんなに君の事を思っていたんだよ、ゼウス。 よかったねぇ。

次の日、一日中病院実習の私に代わって夫がデイケアへ直談判へ行きました。 デイケアのトレーナー達はゼウスの怪我を聞いてかなり驚いたようです。

そしてゼウスは断じて他犬と喧嘩する子ではないと言われました。 喧嘩を売られてもうまくスルーする事の出来る子としてトレーナー達の間では知られていたそう。(へぇ~、飼い主は知らなかったよ。 本当は平和主義者だったんだね) 他犬との喧嘩の可能性は全く考えられない、、と。

ではどうして怪我をしたのか? と怪我の写真を見ながら皆であれこれ話し合った結果は恐らくボール遊びでボールに犬達が群がった時にはずみで他犬の爪で皮膚が破れたのでは、、という結論に。 
ふ~ん、、なる程。 確かにあれは穴が開いたような噛み傷ではなく皮膚が千切れてしまった状態だし。
でもゼウスはアンダーコートのボリュームもかなりある方。 爪がそんな凶器になるのかなぁ、、と疑問でもあります。 不思議だ~。

2012年10月7日日曜日

Bear down!

何かを克服する、ふんばる、、という意味です。
先週の試験をもって病理学ではRespiratory system (呼吸器系) が終わりCardiovascular system (心臓,循環器系)へ入りました。

Respiratoryの試験は思ったよりも難しく、、自分を含めて皆が悪戦苦闘しました。
まだ結果が出ていません。 恐怖です。(汗)
私も今回は80点台が取れたらラッキーだと思っています。

試験後の授業では、、、もう終わりだ!落第だ!という声があちこちから聞こえました。


それに教授が言った言葉が Bear down! でした。
もう試験は終わった。 今くよくよ考えても仕方が無い、Cardiovascular systemに頭を切り替えろ!と。
(先週に引き続き頭の切り替えが必要な事ばっかり、、です)

そして自分が選んだ道なのだから100%全力投球しなさいと。 
授業でカバーする分のテキストは必ず読んで来い!

こんなあたりまえの事ですが あまりに量が多すぎて他に仕事をしていない私ですら予習でその日カバーするテキストを全部読むのははっきり言って無理、、、なので予習では各章の終わりに付いている要約の部分を目で追う程度。 忙しいと全然読んで行かない日も。
テキストを全部読むのは試験勉強前くらいなもんです。 でもこれも泣き言ですね。

今後は予習できちんと全部テキストを読んでから行こうと思います。

2012年10月2日火曜日

クラスメート

この写真はゼウスですが我が家のゼウスではありません。

よく似ています。 そして同じ名前。
この『ゼウス』君は飼い主から十分な水や食料を与えられずにガリガリに痩せて外に繋がれていました。 近所の人が見かねてレスキューに連絡して保護されます。

外にずっと繋がれっぱなしだったので人間慣れしておらずアグレッションも出ていましたがレスキューで根気強くリハビリしていたら里親さんが見つかりました。 今は家庭犬として幸せです。 言わなくても写真が物語っていますね。

よかったね、ゼウス君。


先週の落ち込んだクリニカルでの出来事。 

私の担当患者さんは合計4つも!点滴が入っていましたがなぜか私の頭の中では点滴2つ、、という思い込みがあったのでいざ点滴の薬を交換する時に頭が真っ白に。
(前日に病院へ行って病歴や投薬状況をチェックした時に書いた自分のレポートから点滴の部分を写すのを忘れていました)

点滴の自動ポンプが2つも一つのラインに入ってるし!どうして4つも点滴のラインがあるんだ~
!? 、、、こんなシチュエーションはラボで練習した事が無いし! と固まってしまいました。
また、4つとも全部違う点滴の薬なので薬同士の適合性によってどのポンプへ割り当てるかも違います。

それを見ていた教授から事前のプランがなってない!と厳しく言われてますますあせって頭の中は真っ白けっけに。

結局は教授の指導の元で4つの点滴をうまく仕分けて新しい点滴を患者さんに入れる事が出来ましたが自分の中ではもう世界の終わりでした。 (今となっては笑い話しになりましたが)

そう言えば、隣りの部屋の患者さんを担当していたクラスメートがいろいろと助けてくれました。 さり気なくスッと隣りに来て必要な道具をさっと渡してくれたり、、。 あせっている私をフォローしてくれたんだな、、と凄く感謝しています。
ありがたい事でした。 


でもこれを機に点滴は4本来ようと、5本来ようと、、自動ポンプが幾つあってももう大丈夫! 今回の件が無ければ覚えなかった事かもしれない、、とPositiveに捉えています。

今回の件で警告を食らうだろう と思っていたらありませんでした。(ホッ)

You have to live in the moment!

たまたま今日のラボで偶然にも教授が言った言葉ですが全くその通り。 失敗しても引きずらずに今を生きよう!
この言葉はシーザーミランも言っていました。 犬は人間と違って過去をひきずらない。 以前は噛み犬だったりしたかもしれないけれど”今”を見てあげて! と。