2014年10月20日月曜日

代弁者が居ない犬の命

昨日の事件が頭から離れません。


強面の大型ピットフランケンは遊びがエスカレートして自分でコントロール出来ない、人間の声なんてもう届かないレッドゾーンに瞬時に豹変する難題を抱えています。

金曜日に初めてフランケンを散歩して問題に気が付きケンネル担当職員に話し、リハビリ・トレーニングが必要な事を確認しています。 また、レッドゾーン入りするのと一緒にニッピングします。 

100ポンド超えの大型ピットが飛び掛かってきて執拗にニッピングする、、、初めての人にとっては恐怖以外の何物でもないでしょう。

土曜日に2回目の散歩、、少し進歩がありました。 まず人間の声が届かないなら何が届くのかを確認。

ケンネルリーシュで頭・首への合図 = 届く
ペットコレクターの空気が噴出する音 = 届く

散歩の後で上記の2手段が使える事を確認してからトレーニングに、、。

フランケンは芝生でリラックスすると 遊び ⇒ レッドゾーン というパターンが見えたので芝生へわざと連れて行きました。

態度が豹変する直前にペットコレクターを噴出させ Hey ! 。 Masumiさんのセッションで教わった種火の状態で興奮する前に火を消す事を目標にしました。

ペットコレクターの音に超ビックリしたフランケンに座れをかけると尻尾を足の間に挟んで直ぐ座れの姿勢になりました。 ヤッタ~~ 良くできたね~~と思い切り褒めます。

少し歩いてから別の場所でこれを2回繰り返しその日のトレーニングは終わり。 やり過ぎるとストレスになり何処かでドッカ~ンと噴火してはいけないので。 シェルターへの帰りは一緒に少しランニングしてストレスを取っ払った後にまた落ち着いた散歩で終える事が出来ました。

シェルターの職員にはその日は少し進歩のあった事、それでもニッピングはすると思われるので経験値の少ないボラには散歩させない事、レッドゾーンになりやすい芝生には連れて行かない事をお願いしました。 

 

そして日曜日の昨日、シェルターへ行く前に譲渡可能な犬のデータをチェックするとフランケンの名前が消えてる!?
凄くイヤな予感に襲われ急いでシェルターへ車を飛ばしました。

職員のミス、手違い又は情報が全員に伝わってなかった!?? のか16歳の女の子にフランケンの散歩を任せてしまい、、、女の子がフランケンに噛まれました。

皮膚を破る怪我ではない = 例のニッピングだった訳ですが女の子がパニックになってますます状況を悪くしました。

NY州では犬が噛みついた後は10日間その敷地内から出す事が禁じられていて 今、フランケンは普段ボラの入る事の出来ない、待機中の犬達のいる裏のケンネルで過ごしています。

マジで‼? どうして16歳にフランケンのような子を任せるかな???

もうこの疑問が頭の中でグルグルグルグル。



今、安楽死に一番近いところにフランケンはいます。 

ゼウスがトレーナーへ飛びついて噛みつきそうになった時、そのトレーナーからその犬は精神状態がおかしい、病院へ連れて行った方がいい、、と言外に安楽死を勧められました。 (今考えれば アンタの技術と犬の心理を読む力が無いだけじゃん!!って言えますけど)

冗談じゃない!と他のトレーナーを当たりさじを投げられ行きついた先がMasumiさんだった訳です。 でもフランケンにはそうやって庇ってくれる飼い主がいません。

一回の噛みつきはシェルターの犬を安楽死へと送ってしまうんです。
だからボランティア には本当に心して散歩をして欲しい、、。 私が一番気を付けている事は犬に噛ませない事。 自分も、他人も 他犬も。 自分が噛まれて済むるだけならまだいいですがその犬の命がかかっているんです。

Dog Whispererのシーザーミランのようになりたい、、と憧れてシェルターでボランティアをしている16歳の女の子と聞きました。 だったらなおさらの苦言になりますが100ポンド超えのピットを散歩出来る、不測の事態になってもコントロール出来る、道具も含めた技術を持っていないのなら散歩なんてしてほしくなかった!

それよりも何よりもまずシェルターの職員が止めるべきでした。

はっきり言って私がニッピングの問題を2日前に職員へ指摘した際にそれがマネージ出来る範囲にリハビリ出来るまでフランケンをハンドルする人は限定するべきでした。

今後のフランケンの処遇がどうなるか、、は10日以内に決断されます。

フランケン、はっきり言って万人受けする見た目のいい犬じゃありません。 見た目の良い犬なら可愛そう~何とかしてやって~~と写真をバラまけば同情票が集まり助かる確率が高くなりますが、、私の撮った写真もイマイチなものばかり、、、唯一まともな写真は上の一枚だけ、、(泣)

はじめて会った時にフェンス越しからニコニコこちらを見て笑顔だったフランケンの事を考えると何事も手につきません、、。



2 件のコメント:

  1. おはようございます。

    昨日はあんなに秋晴れだったのに、今日は一転して雨。。。

    そして、ブログの最初のフランケンのお写真にドキ、ドキしました。いやな予感です。

    やはり、噛み付いたのですね。でも
    どうして、16歳の女の子にサンポさせたの?????
    だって、ママさんの情報がまったく全員に届いていなかった!なんて。
    私だったら、特別情報にして、フランケンのところにはでっかくお知らせを張っておきますが。
    さほで、重要だと思っていないのかしら?
    安楽死させられるワンコたちは人間が一番曲者なのに。。。

    ママさんもせっかくがんばっていただけに努力が水の泡になってしまいますね。
    危機感って時にはとっても大切ですもの。

    どうか、よい方向へ行きますように。。。

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    1. Sarah mamaさん

      一転して雨模様とは、、私の心のようです、、がウジウジ悩んでいても何の解決にもならないので同じミスが2度と起こらないように、それぞれの犬達のカルテのような形でボランティアとスタッフが共有できるファイリングシステムを模索しています。

      それぞれの犬の感想、問題点、改善された点等をボランティアとスタッフが共有して書き込みができるように、、フランケンのような子を二度と出さない為にも!!

      情報の共有が出来なかった事が今回の事件を引き起こしました。 
      お知らせを張る!!!良いですね!!! それをしていたら、、、と今さらながら悔やまれます。

      私の努力はどうでもいいんですがこんな形でフランケンを失うとは思ってもみなかったのでまだ混乱しています。 

      サラママさん、いつも応援ありがとうございます。 本当に!!!

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